足元を固め、新たな挑戦へ
豊田通商では今、サステナブルな社会の実現に向け新たな挑戦を始めています。カーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーを推進するほか、アフリカをはじめとした開発途上国においては生活基盤の整備や産業振興、雇用創出など現地の社会課題解決にも取り組んでいます。こうした挑戦を継続するにあたり、今一度「豊田通商らしさ」を再確認し、次のステージに向けさらに進化していくことが大切だと考えています。
一歩先の未来を切り拓く
「豊田通商らしさ」の一つとして忘れてはならないのは、お客さまの現場に足を運び、同じ目線から課題を捉え、一緒に汗をかいて未来に挑戦するパートナーであり続けることです。
その役割は引き続き大切にしながらも、これからはさらに進化し、新たな世界への道筋を切り拓いていける存在を目指していきたいと考えています。
変化の風をよみ、先んじて対応し、新しい付加価値を創出する。そんな私たちの姿を見たお客様やパートナー様から「その未来へぜひ一緒に進みたい」と思っていただけるようになることが目標です。
未来への鍵は「対話」に。
学ぶ姿勢も忘れずに
こうした進化のために、私が何より重視したいものが「ダイアログ=対話」です。対話は人と人をつなぎ、化学反応を起こす最良のツール。社内外を問わず、垣根を越えて多様な方々と直接対話できる組織になれたらと思っています。
そして対話の際には、相手から学ぶ姿勢も忘れてはなりません。私は2021年から若手社員との「対話会」を始め、これまでに約70名と実施しました。一人ひとりと直接対話をして、最近の関心事から普段使っているアプリのことまで、自由に話してもらいます。すると自分の知らないたくさんの発見があり、会議室を出た瞬間に「今すぐやろう!」と新しい行動が生まれますし、自分とは違う世代の考え方も徐々に理解できるようになります。
見えないつながりに
気付くことの大切さ
対話の中でちょっとでも気になったことがあれば、私はすぐに調べ、忘れないうちに関連する書籍を注文します。おかげで「積読」が溜まる一方ですが、ピンときたものは必ずどこかで自分の過去や他の興味とつながっているから不思議です。骨董品の収集にも似ていますね。骨董屋のディスプレイの片隅にあった品に惹かれて一歩店内に入ると、好きなものがどんどん見つかる。そんな「関心事がつながっていく経験」は、皆さんもきっとお持ちでしょう。
実はこれは、仕事においても言えることです。自分の仕事が、グループ会社全体、お客様、そして社会とどこかで一直線につながっている。こうした意識を持つと、仕事に取り組む姿勢がきっと大きく変わるはずです。
興味と対話が連鎖して、
可能性が広がる
最後に、僭越ながら対話における私なりのアドバイスをお伝えしたいと思います。「自分をうまく表現できない」という悩みをよく耳にしますが、私が常に心掛けているのは、自分を無理に語ろうとしないこと。代わりに、相手を理解しよう、相手に話してもらおうという気持ちで対話するようにしています。「今日は私ばかり話してしまったから、またお会いして、次はあなたのことを聞かせてください」と言っていただけたら、私は一番うれしいですね。
ステークホルダーの皆さまとこうした交流が活発に行われることが、新たな価値を生み出し持続的に成長する企業にとっての必要条件ではないかと私は考えています。対話のきっかけに、この『TOYOTSU FACES』もぜひ活用いただければ幸いです。
ダイアログから紡がれる豊田通商の可能性に、どうぞご期待ください。
“一人ひとりが人生の主役、
トヨツーの主役”
みなさんがどんな仕事をしていても、トヨツーを支えている貴重な一人であることに変わりはありません。一人ひとりが人生の、そしてトヨツーの主役であるという意識をもって、目の前の仕事に取り組んでいただけたらと思います。