THE STORIES
#001

豊通ファシリティーズ株式会社

家具だけで
いいのか?
INTERVIEW
#001
00.02.48
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世界中を襲った
金融危機をチャンスに。
世界中を襲った
金融危機を
チャンスに。

何十年もトヨタ自動車をはじめ、グループ各社やさまざまな企業に“トヨスチール”を販売し、働く人の毎日を家具から支えてきた豊通ファシリティーズにとって、2008年は、大きな転換期となった。

俺たちは家具を
売ってるだけでいいのか!?

ただでさえオフィス家具業界は、誰もが知る競合がいくつもある。そこへ、不景気の大波が押し寄せた。新たな手を打っていかなければ。家具についていえば、トヨタグループといえどアドバンテージにはならない。誰の胸にもあったであろう想いが顕在化した。

STORY Member

豊通ファシリティーズ

風間勝利

企画開発室

風間勝利

宮平純治

東京オフィス建装部

宮平純治

日野自動車

佐々木邦治

グローバル人材開発部
労務・健康推進室

佐々木邦治さん

阿部光子

羽村工場工務部工場管理室
総務勤労グループ

阿部光子さん

吉田美鈴

羽村工場工務部工場管理室
総務勤労グループ

吉田美鈴さん

ポピンズ

真崎藤江

株式会社ポピンズ
施設長

真崎藤江さん

水本千智

株式会社ポピンズ
ナーサリー事業本部事業開発部

水本千智さん

オフィス風景

家具の延長で
建築、内装事業を取り入れて
いこうじゃないか

社長の号令のもと、建装事業が発足する。「そこからの急成長は著しいものがありましたね」当時をよく知る風間勝利(本社企画開発室室長)は振り返る。グループ会社のスケールメリットを活かし、家具と建装、両軸でのトータルの提案が奏功した。一級建築士を8名も抱えるまでになり、家具の販売以外に大きな柱ができた。これから豊通ファシリティーズを牽引していく存在にしたい。

建装という新たなビジネスが
新たな価値を生んだ
「そらぽーと」

そらポート画像01
そらポート画像02

グループ会社のオフィス内装、工場の新設工事など建装事業は順調に進んだ。中でも福島県にある「Jヴィレッジ」に『そらぽーと』を設置・導入した事例は業界に大きなインパクトを与えた。平置き駐車場のスペースを有効活用しながら太陽光発電設備を導入することができ、環境負荷の低減にもつながる。オリジナルの商品で、家具から建装とビジネスの広がりに呼応するように、環境への配慮というグループとしての姿勢も示すことができた。

そらポート画像01
そらポート画像02

グループで連携し、
ビジネスにつなげる。

会議風景

それならば
うちだって
負けてない。

ところが、東京での建装事業はいささか苦戦していた。東京近郊にグループの工場がないのが大きな要因だ。オフィスは多いが、同時に競合も多い。都心部はトヨタ車のディーラーも多いが、それだけでは広がりにも限界がある。東京郊外に、グループ会社の日野自動車が広大な工場を持っているがうまく営業しきれておらず、取引はかつて納めた家具のスペアキーを納めるだけに留まっていた。本社を中心に順調に実績を積み上げてきた建装事業、そして家具も含め改めて提案の場が欲しい。東京での実績が欲しい。東京オフィス建装部部長の宮平は何とか活路を見出せないかと、打開策に奔走していた。すると同じグループ会社の「豊通マシナリー」が日野自動車と長年にわたり取引があることを掴み、担当者の紹介までこぎつけた。日野自動車は、安全に対する基準が極めて高く、出入りできる業者も限られていた。「それならばうちだって負けてない。」“ゼロ災会議”で培った安全に関する知識、危機管理、トラブルへの対処など徹底的に叩き込まれている。ところがこれがそう簡単ではない。なぜなら、実際の工事で現場に入るのは、同社だけでなくパートナーの工事会社もいるからだ。彼らへの安全徹底の意識共有はどれだけ共有してもし過ぎることはない。自社のトレーナーによるトヨタ安全講習を3日間受けてもらうのだが、東京は仕事であふれている。そこまでして仕事を取りたいという業者は多くない。だが、誰だって誇りある仕事がしたい。その意識にひたすら訴えかけた。

会議風景

それならば
うちだって
負けてない。

「それならばうちだって負けてない。」“ゼロ災会議”で培った安全に関する知識、危機管理、トラブルへの対処など徹底的に叩き込まれている。ところがこれがそう簡単ではない。なぜなら、実際の工事で現場に入るのは、同社だけでなくパートナーの工事会社もいるからだ。彼らへの安全徹底の意識共有はどれだけ共有してもし過ぎることはない。自社のトレーナーによるトヨタ安全講習を3日間受けてもらうのだが、東京は仕事であふれている。そこまでして仕事を取りたいという業者は多くない。だが、誰だって誇りある仕事がしたい。その意識にひたすら訴えかけた。

意思伝達、意識の共有、
伝わるまでやりきる。

ひとつの工事をとっても関わる人間が多いが、全員を同じ意識にする必要がある。同じ意識を持つ人を揃えて現場を回していくのが一番骨が折れる。納期だってある。日野自動車が求めているのは1にも2にも、安全第一。そうしてできあがった最初の事例が、企業内保育所「トントンキッズ」だった。

日野自動車 
羽村工場 企業内保育所
「トントンキッズ・はむら」

トントンキッズ 建物
トントンキッズ 子供

羽村工場で働く人が、より安心して働けるよう企業内保育所をつくるにあたり、豊通ファシリティーズの安全に対する考え、意識が評価されたのか、お声がかかった。保育所は安全の上にも安全でなければならない。最初は工場内にある独身寮を改修・改築し、保育所に。その際の、やはり安全に対する基準をクリアできたため、羽村工場で新築での受注を得る。騒音など、近隣住民への配慮も慎重に行いながら、開園までの怒涛の日々が過ぎていった。

STORY Member

豊通ファシリティーズ

風間勝利

企画開発室

風間勝利

宮平純治

東京オフィス建装部

宮平純治

日野自動車

佐々木邦治

グローバル人材開発部
労務・健康推進室

佐々木邦治さん

阿部光子

羽村工場工務部工場管理室
総務勤労グループ

阿部光子さん

吉田美鈴

羽村工場工務部工場管理室
総務勤労グループ

吉田美鈴さん

株式会社ポピンズ

真崎藤江

株式会社ポピンズ
施設長

真崎藤江さん

水本千智

株式会社ポピンズ
ナーサリー事業本部事業開発部

水本千智さん

トントンキッズ エントランス
トントンキッズ 天井

仕事量は、5倍に。
だけど、やはり家具へ。

トントンキッズ 子供 食事風景
トントンキッズ スタッフ
トントンキッズ 子供
  • トントンキッズ トイレ
    トントンキッズ 通路

    仕事量は、
    5倍に。
    だけど、
    やはり家具へ。

    開園式の朝も
    細かいところを
    チェック
    してたんじゃないかな(笑)

    と宮平。その甲斐あってか、日野自動車との取引は昨対で5倍に増え、うれしい悲鳴が聞こえてくる。東京の建装チームでの売り上げ比率のうち、日野自動車は5割近くある。

  • トントンキッズ 手洗い

    とはいえ、
    家具は入れてないんですよ。
    うちは元々家具屋からの
    出発なんだから、
    家具でまた取引できたら
    うれしいですよね。

    トントンキッズ トイレ
    トントンキッズ 手洗い

ピンチをチャンスに変え、
小さく開いた扉を大きく開け、
さらにビジネスは拡張していく。

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