もっと深く。
豊田通商×イセ食品 × JTEKT
12kgの上げ下ろしを、
1日1000回。
豊田通商の取引先であり、資本提携先でもあるイセ食品。誰もが片手で持ち上げる卵も、工場ではそうはいかない。ラインに載せるパレットはひとつ10kgある。フォークリフトで運ばれてきたパレットをラインに載せる作業は人力で、毎日1人あたり実に1000回こなさなければならない。その過酷な作業を何とか低減することはできないか。豊田通商の担当営業、鈴村に相談が持ち込まれた。当初は、ライン上に特殊な機器を設置し卵パレットの上げ下げを自動化するプランを考えたが、あまりに高額過ぎた。代案として人が装着するドイツ製のパワーアシストスーツも検討されたが、これも費用対効果が合わない。鈴村は、自社に戻り周囲に相談したところグループ会社であるジェイテクトに同じようなパワーアシストスーツがあるとの情報を入手、早速銀座のショールームを訪れデモ機を借りた。装着、操作も簡単でリーズナブル。まずはリースで導入という運びになった。
「イセ食品は全国に11 のパッキング工場があります。パレットの上げ下ろしは、どの現場でも若い男性でないとなかなか務まらない重労働です。その現状を何とか変えたいと思っていました。どれだけ美味しい卵でも、流通に乗せなければ全国の食卓に届けることはできない。私たちは本当にあらゆる商品、製品を扱っていますから、必ず解は見つかるはずだと。」答えは近くにあった。ジェイテクト社製のパワーアシストスーツ「J-PASシリーズ」は、起き上がり動作のサポートをするスーツで、工場など製造の現場で重い商品や機器を持ち上げる際の腰に掛かる負荷を低減する。労災のおよそ8割が“腰痛”とされる日本社会において、さらにはこれから少子高齢化で労働人口も減っていく中で、年配の方や女性でも気軽に作業できるようになる。J-PASは社会課題の解決の一助にもなると期待される。
必ずある。
近くにある。
STORY Member
豊田通商
産業機械部
鈴村 直之
イセ食品
石岡パッキン工場 工場長
辻川 裕昭さん
JTEKT
東日本支社 第1営業部
高橋 真也さん
東日本支社 第1営業部
岩本 和之さん
豊通物流 × JTEKT
これぞ商魂、
シンクロニシティ。
時同じくして、豊通物流もちょうど変革期を迎えていた。イセ食品の現場と同じように、物流の現場も深刻な人手不足を補うために、急速な自動化、IoT化が進んでいる。たとえば、RFIDタグを活用した入出庫・棚卸システム。自動車部品への導入が困難とされていたがAGV(無人搬送車)と組み合わせることで、今まで8時間かかっていた棚卸をわずか1時間で行えるようになった。技術の進化はめざましく、それは同時に競合との新たな戦いも意味している。そのためのいくつかある方策の中で、グループにおけるシナジー効果に着目したい。
STORY Member
豊通物流
東日本営業室
門馬 由幸
JTEKT
企画統括室
宮崎 安弘さん
企画統括室
鈴木 理恵さん
※J-PAS、J-PAS LUMBUSは株式会社ジェイテクトの登録商標です。
豊田通商が豊通物流とともに開発したRFIDタグ(電波でRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム)を活用した入出庫・棚卸システム。AGV(無人搬送車)と組み合わせ、今まで8時間かかっていた棚卸を8分の1の1時間で行えるように。
我々、豊通グループには“商魂”という
大切なマインドがあります。
「我々、豊通グループには“商魂”という大切なマインドがあります。」と語るのは、豊通物流の門馬部長だ。ベースは東京の営業室だがグループ会社、そして顧客先と全国各地を飛び回り、ビジネスのヒントを模索している。そこここにビジネスの種はある。一見結びつかないような2つが結びつき、新たなビジネスが生まれることだってある。グループでつながれることはもっとあるはずだ。前出のジェイテクト社製のパワーアシストスーツ「J-PASシリーズ」もそのひとつである。この「J-PAS」、実は豊通物流がリース・販売の代理店でもある。それより先んじて豊田通商がイセ食品に「J-PAS」を導入したのは、豊通グループに流れる商魂を表すエピソードだ。「J-PAS」はイセ食品の石岡工場に導入されたばかりだが、今後全国の工場に導入できれば、ビジネスの成長スピードはさらに加速していく。それを豊通物流が担う。実際に自社工場でも導入しながら、「ビジネスを通して社会に貢献する、というのも重要なミッションなので、物流の現場のみならず、農業や林業、介護の現場など自社ビジネスの枠組みを越えて提案していく予定です。」と門馬部長は「J-PASシリーズ」の可能性に大きな期待と手応えを感じている。「J-PASシリーズ」に限らず、ZMP社製の物流支援ロボット「CarriRo」のように、関わる企業の負荷を減らしたり、プラスになるものは何でも提案していく。グループ会社の資産、商品を物流ビジネスに載せて、提案することで成長のスパイラルをつくれたら。その中心に、豊通物流がある。
STORY Member
豊通物流
東日本営業室
門馬 由幸
JTEKT
企画統括室
宮崎 安弘さん
企画統括室
鈴木 理恵さん
我々、豊通グループには
“商魂”という
大切なマインドが
あります。
豊田通商が豊通物流とともに開発したRFIDタグ(電波でRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム)を活用した入出庫・棚卸システム。AGV(無人搬送車)と組み合わせ、今まで8時間かかっていた棚卸を8分の1の1時間で行えるように。
「J-PASシリーズ」に限らず、ZMP社製の物流支援ロボット「CarriRo」のように、関わる企業の負荷を減らしたり、プラスになるものは何でも提案していく。グループ会社の資産、 商品を物流ビジネスに載せて、提案することで成長のスパイラルをつくれたら。その中心に、豊通物流がある。
TRANSPORT
YOU FURTHER
豊通物流は2019年、新たなスローガンも掲げた。もっと遠く、もっと深く。物流の力でビジネスを推し進める。AI、IoT、あらゆる自動化もすべて使う人あっての技術。大切なことは、一人一人が一人称で「考動する」という強い意思がある。スローガンも広告代理店などに外注するのではなく、社内公募からこのフレーズに決めた。強い個が集まり、強い体となり、潮流が生まれる。
「TRANSPORT YOU FURTHER」このスローガンには、
ビジネスのみならず、自分自身をさらに進化させる、という意味も込められている。
もっと深く。